直言兄弟が「フィギュア萌え族(仮)」報道を批判してます
さて、一方の(汗)&(福)の直言兄弟によるコラムは
恒例の新アニメチェック、ではなく
宮崎裁判を受けての「おたく」再考について、でした。
その中で、(福)さんがしっかりコレに触れてました。
最近、子供が犠牲になっている犯罪が多発していますが、事件の背景を吟味せずに、予断で「フィギュア萌え族(仮)の犯行」なんて言われたりする。宮崎事件での報道のあり方が、全然検証されていない気がします。
よくぞ言った、(福)さん!
と拍手を心の中でしてしまいました。
「フィギュア萌え族(仮)」という造語を作った
ジャーナリスト大谷昭宏氏が読売新聞OB(大阪)であるだけに
この批判が読売の紙面に載ったというのは意義深いですね。
ただ、読売のスタンスがどちら寄りなのか、今一判りにくいのですが。
また「宮崎事件の報道のあり方」というのも明言こそしていませんが、
マスコミが都合の良いように部屋を弄って撮影したことを
暗に批判しているようにも取れました。
事件とおたくを勝手に結びつける風潮に物申す一方、
最近のおたくを持ち上げる風潮にも苦言を呈しています。
「オタクエリート」というムックが昨年出て、「おたくは日本のコンテンツビジネスの旗手」なんて持ち上げてますが、おたく文化をよく知らない人からお金を引っ張ろうという狙いにも見えてしまう。
「萌え」のそこに一種の性的欲求が潜在していることは否定できないわけで、ちょっと引け目を感じるくらいがちょうど言い。
これは、よくメディアで萌えを余りに肯定的に語りすぎている
森永卓郎某エコノミストへの批判でもあるのでしょうか?
こちらの締めはコレ。
あと10年もすれば、きっとおたくであることが当たり前の世の中になる。声高に権利を主張せず、でも言われなき批判には反論できるように、自分の立ち位置や意見を常に相対化する視点を持ちたいものです。
実際の紙面はこんな感じ。
そんな、おたくと事件の関係についての記事が掲載される前日、
メイド喫茶のメイドさんを狙ったこんな事件が起こったりするわけで。
http://www.asahi.com/national/update/0127/TKY200601270207.html:TITLE
見た限り、読売ではこれを報じてない様子。何故でしょう?