西尾維新「化物語」シリーズの累計部数は50万部を超えている
11月8日朝日新聞朝刊の書評に「売れてる本」として
西尾維新さんの「化物語」が取り上げられていました。
この書評によると、「化物語」はここまでの累計部数が
50万部を超えているそうです。
売れてる本
■化物語(上・下) 西尾維新〈著〉
虚構における「キャラ」とは
西尾維新。その名前を聞いたこともない人もいるだろう。しかし彼は当代一の「売れっ子作家」なのである。10月の時点で、ベストセラーのトップ100に『化物語』『傷物語』など5冊が入り、累計部数は約56万部(オリコン調べ)。この打率の高さは小説家として文句なしにトップクラスだ。
(講談社=上巻1680円、下巻1575円、17刷計53万部)
「化物語」上下巻トータルで53万部、
シリーズの「傷物語」「偽物語(上下)」でさらに3万部上積み、
ということようです。
「傷物語」「偽物語(上下)」の2冊は
写真下のランキングの9、10位にも入っていますね。
(追記)
上記の部数について、補足記事があります。
→http://d.hatena.ne.jp/YUYUKOALA/20091109/BakemonoGatari2:TITLE
(追記ここまで)
書評の内容はというと、べた褒めといってもいい位の内容でした。
西尾ほど自らの資質と技量を冷静にコントロールできる作家を、私はほかに知らない。その勤勉さは、デビュー7年にして著書43冊(漫画原作含む)という安定した多作ぶりにもうかがえる。
「まんが・アニメ的リアリズム」(大塚英志)という言葉がある。漫画やアニメに描かれるようなキャラクターが登場する小説に関する言葉だ。西尾の書く小説は、まさにこうした原理のもとで書かれている。作り込まれた設定に、属性のはっきりしたキャラクター。文章も「馬鹿な掛け合いに満ちた楽しげな」(本作上巻あとがき)ものだ。
本作も、阿良々木暦、戦場ケ原ひたぎ、といった奇妙な名前を持つキャラクターたちが、ボケとツッコミを繰り返しつつ妖怪退治を繰り広げる、それだけの話、ではある。しかし私には、西尾が「虚構において『キャラ』はいかに取り扱われるべきか」という倫理的問題を、作品を通じて追究し続けているように思われてならない。これもまた現代文学の先端の一つ、といえば褒めすぎだろうか。
いや、この作品はどれだけ褒めても褒め足りない位の傑作と言ってもいいと思いますよ。
ところで、評者は精神科医の斎藤環氏ですが、
この作品のお気に入りキャラは「えろっ子ちゃん百合っ子ちゃん」だそうです。
ちなみに本作では「神原駿河」というキャラが一番のお気に入りだが、理由は秘密にしておこう。
ちなみに私は「迷子ちゃん」こと八九寺真宵と
「照れ屋ちゃん」こと「千石撫子」がお気に入りです。
理由は……やっぱり秘密にしておきます(^^)
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