「サマーウォーズ」についての新聞各紙の取り上げ方を比較してみる(其の2)
(関連日記)
「サマーウォーズ」についての新聞各紙の取り上げ方を比較してみる - [ 悠 々 日 記 ]
いよいよ8月1日。
細田守監督の映画「サマーウォーズ」が公開されます。
前日である7月31日の夕刊のうち、読売・朝日・毎日の3紙で
週末公開の映画として「サマーウォーズ」の紹介記事が
それぞれ掲載されていました。
前回の記事では取り上げた記事を比較してみましたので、
今回は各紙の31日付の映画評を比較してみます。
読売新聞。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/review/20090731et06.htm
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/review/20090731et06.htm
映像も雄弁だ。親せきたちが集うにぎやかな食卓や、入道雲が浮かぶ真っ青な空は、多くの人が共有しているであろう夏の記憶を目から刺激し、生々しい感覚をもたらす。ポップだが、底知れぬ奥行きを感じさせるOZの姿は、ネットの世界の近しさと空恐ろしさを同時に表してみせる。
朝日新聞。
http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200907310314.html
asahi.com(朝日新聞社):家族って、いいな 「サマーウォーズ」細田守監督にきく - マンガ+ - 映画・音楽・芸能
「普通の人たちが、それぞれの能力を出し合って大きな力になる。そういう関係が僕の理想。アニメ作りの現場もそう。だから僕は『みんなと一緒で楽しい』という話を作って現場を肯定したい。『孤独でつらい』なんて話をスタッフに強要できない」
一家の柱は90歳の曽祖母。りんとした立ち居振る舞いと、前歯の抜けた笑顔が好対照だ。「『前歯のない女性キャラなんて』とスタッフは抵抗したが、『いや、そこがかわいいんだ』と押し切った。カギとなる場面であの笑顔が使えてよかった」
毎日新聞。
http://mainichi.jp/enta/cinema/news/20090731dde012070072000c.html
http://mainichi.jp/enta/cinema/news/20090731dde012070072000c.html
ネットが作り出す関係と大家族、仮想空間と長野の大自然。そして秩序の破壊者とその守護者。明快単純な対立項を目にも鮮やかに配置する。アニメならではの誇張と省略を巧みに駆使し、セル画調の二次元世界に観客を引き込んでいく。
第一の混乱はどうにか収束するが、意外な犯人が明らかになって、地球にさらなる危機が訪れる。人類の存亡をかけた大アクションと相成っていくのだ。