朝日新聞「少女漫画の過激な性表現」の続き
先日のエントリで書いた、
朝日新聞に少女マンガの性表現についての記事 - [ 悠 々 日 記 ]
について、先日の朝日新聞に続きの記事が出ていました。
5日付「少女漫画の過激な性表現は問題?」の記事に、多くの反響が寄せられた。雑誌業界に議論や規制を求める意見が多かったが、大人がこの問題にもっと積極的に関わるべきだと考える人も目立った。
ということで、以下寄せられた意見の抜粋。
「子どもたちには、すてきな恋愛、性、人間について知り、豊かに生きてほしい。良いものを見て、聞いて、触れて心身ともに健康な大人に育てるため、私たち大人はもっと気を引き締めるべきではないか」と反省するのは、3児の母という富山市の女性。「子どもへの性教育は、まだまだ学校や家庭によって格差がある」として、子供向け雑誌などの倫理委員会が必要だとする。
横浜市の小学生と中学生の娘を持つ主婦も「内容を知らず、ただの少女漫画と思っている親も多いのではないか。ただの漫画と思わず、親が子どもにもっと目を向ける必要があるかもしれません」とする。やはり雑誌業界に「未成年向けの雑誌こそ、議論し、注意を促すべきだ」と訴える。
10歳の姪がいるという20代の女性も「私が小学生の頃読んでいたものよりも過激になっているのは確か。未成年向けの漫画にも決まりを設けるべきだ」としている。
発行側の問題として、子供向けと銘打っている雑誌で、悪戯に煽るような性特集が万一組まれるような状況が今の業界にあるようならば、何かしらの外部からの規制が生じるのは止むを得ないことかもしれません。
ただ、「未成年向けの漫画」というのは一体何を指すのかよく判りません。子どもが青少年向けの漫画を読んじゃダメ、という訳でもないわけですし(成人指定の漫画は別ですが)、もし本当に読ませたくない内容なら、それこそが親の責務として制限をかけるべきだと思うのですがどうなんでしょうか。
小6の娘がいる東京都の女性(44)は書店で、小3くらいの女児が、過激な性描写のある少女漫画雑誌を立ち読みしているのを見て、「大人っぽい本だからやめたほうがいいよ」と注意した。書店にも問い合わせた。「市町村が有害図書指定をしたり、店員が有害と判断したりした場合は撤去するが、その漫画誌は普通に販売できると判断した」という回答だったが、指摘の後、女性が問題と感じた漫画は大人向けのコーナーに移動され、立ち読みできないようにひもがけにされたという。
まずは少女(女性)向け雑誌の中にも問題描写のものがあるのだという認識を書店側にはしていただきたいですね。その上で自主的に色々と対応していただければ、ある程度改善できるかもしれません。
さて、ここで意見の毛色が変わります。
神奈川県内の小学校の男性教諭(40)は、少女漫画よりも、同人誌の過激ぶりを心配する。有名な漫画のファンが、勝手に露骨な性描写を交えたストーリーを作って発行しているという。「一般の書店や中古書店でも買えるので、何か規制が必要ではないか」
同人誌を打っている一般書店って。。。
それはともかく、この意見を取り上げることで、話の主題が散漫になっていると思います。これは、同人誌の著作権違反の話および漫画全般の性表現規制の話であって、他の意見と同列に並べるのは、ちょっと違うのではないでしょうか。
最後にこんな御尤もな意見。
高3の男子からは、同年代の女子を戒めるメールが届いた。「周りでは、中1とかで初体験している女子生徒も多い。最近の女子ってガードがゆるすぎだと思います」
貞操観念という言葉が、死語どころか頭の中の辞書にも存在しない女子も、いまどきは少なくないのかもしれませんね。個人的にはこの男子に最近何かしらの出来事があったのではないかと勝手ながら思ってしまいました。