[ 悠 々 日 記 ]/ YUYUKOALAのブログ

コアラのように悠々と日々暮らしたいと考えている、とある人の日記です

マクドナルド社メニュー撤去の狙いを「月次セールスレポート」から分析する

マクドナルドが抱える客単価の下落傾向が続く
17日付の日経MJでは、10月からメニュー撤去問題で話題となった
マクドナルドについて取り上げた記事が掲載されていた。
 
日経MJでは、今回のメニュー撤去の主目的として2つ取り上げている。
まずはマクドナルドが説明する「客のストレス解消」という目的
つまり、カウンターでメニューを見ながら考える場合には、
後ろに並ぶ行列が気になり、客がストレスを感じるというもの。
この解消として、頭上のメニューボードや大型ポスターで
事前にメニューを検討できるようにしたのだという。しかし、記事では
カウンター上のメニュー撤去は「十分なメニュー情報」の理由としては
説明が不十分であると指摘している。
 
次に記事が指摘しているのが、
ここ最近の客単価の下落傾向の改善という目的である。
実はマクドナルドは、既存店売上高が12年4月以降6ヶ月連続で下落している
(ここで既存店とは「少なくとも13ヶ月以上開店している店舗」を指している)
その大きな要因として、客数の増加と相反して起きている客単価の下落が挙げられている。
同じデータが日本マクドナルドHDのIR情報「月次セールスレポート」として
同社から提供されている。これを以下に示す。
 

 
確かに、客数の増加と、客単価の下落傾向が見られる。
そこで日経MJの記事が指摘しているのが、
マクドナルド社の狙いには単価の高いセットの訴求があるというもの。
つまり、単価の高いセットが目だつメニューボードを見て
注文する客数が増加すれば客単価の押し上げ要因となるという。
 
言い替えれば、マクドナルドに不慣れな新規客に、
高単価のセットメニューをより多く注文して貰うために、
メニューボードに注目を集めるのが今回の方針の一つと言えそうだ。
 
今回の方針変更がマクドナルド社の狙い通りにいくかどうか、
早ければ11月10日前後に公表される10月の「月次セールスレポート」で
明らかになる。
 
「月次セールスレポート」
http://www.mcd-holdings.co.jp/financial/monthly/index.html