[ 悠 々 日 記 ]/ YUYUKOALAのブログ

コアラのように悠々と日々暮らしたいと考えている、とある人の日記です

朝日新聞に掲載されたJASRACの潜入調査の密着レポ

31日の朝日新聞夕刊に「著作権という迷宮」という記事が掲載されていました。
第1回ということで、取り上げたのはJASRACの潜入調査の密着レポでした。
 
:W400
 

 潜入調査が始まった。24日午後9時46分、東京・新宿の歌舞伎町。カバンに隠し持つたMDレコーダーの録音ボタンを押し、3人の男たちは、韓国人スナックに入店した。
 「お客さん初めて?」「友達の紹介でね」。雑居ビルの5階の店にぶらりと来る客は少ないはず。調査であることが露見しないよう、細心の注意を払い、ウソもつく。同行した記者自身も含めた4人の関係を「スキー仲間」「元同僚」「近所同士」などと架空の設定まで決めておいた。
 店内をさりげなく見回すと広さは十数坪、席数は約40。壁際には立派なコチョウランが数鉢ある。「パーティーでもあった?」「開店2周年祝いなの」。それなら請求する使用料は24カ月分だな。男たちは冷静に考えていた──。
 
 このスナックは客の標準単価などについての今回の調査結果から1曲150円。調査の2時間で4曲が歌唱され、営業時間5時間半から推定して1日10曲前後、月に25日営業として2年の合計は約95万円まで跳ね上がる。拒み続ければJASRACは「警告」をして、この金額を提示する可能性もある。それでも応じない場合は著作権法に基づき、差し止めや損害賠償の請求など法的措置に踏み切る。
 
 1軒ごとに足を運び説得を繰り返す作業と、厳しい法的措置。この軟・硬両面の地道なアプローチはいわば、脈々と受け継がれてきた「JASRACのDNA」(幹部)だ。各職員は「入社」後にまず地方の支部に出され、これを体で覚えさせられる。
 
 音楽を使うには著作権料を支払わないといけない。音楽文化を守るためです──。そんな思想を「伝道」する徴収のプロ集団は、年間徴収額1157億円まで成長した。
 でも、私たち消費者は、一つひとつの著作権料の直接的、間接的な徴収を納得ずくで受け入れているわけではない。気が付けば、私たちの生活は複雑怪奇な著作権制度という迷宮の中に取り込まれている。

 
著作権は確かに理解しにくいものの一つだけど
それ以上にJASRACという組織自体がよく分からないですね。
むしろ、曖昧な組織というイメージのJASRACの存在が
著作権を分かりにくくさせているのかもしれません。