日経MJに「プリキュア世界征服」という記事
4日付けの日経MJの紙面の中に、
・ プリキュア世界征服〜女児向け玩具
こんな見出しの記事が掲載されていました。
実際の記事は、プリキュア玩具が世界=海外向けでも人気、といったような内容ではなく、
女児玩具の市場(世界)の中で上位を占めているといった内容でした。
プリキュア世界征服〜女児向け玩具
少子化の波や家庭用ゲーム機の人気に押されがちだった国内玩具市場は2007年度、4年ぶりに前年を上回った。けん引役は前年度に比べ13%増の女児玩具。一躍ヒット作が目白押しとなった激戦区で上位を占めたのは、身近なお姉さんが活躍するアニメ「Yes! プリキュア5 GoGo!」シリーズを持つバンダイだった。
女児向け玩具の売れ筋ベスト10
順位 商品名 メーカー 希望小売価格 1 Yes! プリキュア5 GoGo 変身ケータイ!キュアモ バンダイ 3675円 2 Yes! プリキュア5 GoGo ローズパクト バンダイ 4725円 3 Yes! プリキュア5 GoGo ミルキィパレット バンダイ 3675円 (略) 9 Yes! プリキュア5 GoGo キュアモキャリー バンダイ 1575円 (注)日本玩具情報テクノロジーのPOSデータ(2008年3-5月)をもとに作成
勝利の方程式
1 “携帯”本物らしく
2 赤外線通信で機種連携
3 親心くすぐるイベント
売り上げ低迷が続いてきた女児玩具市場は昨年度、増加に転じ光明が見えた。市場回復の要因として売り場からは、子どものデジタル生活へのあこがれをつかんだプリキュアシリーズの貢献を指摘する声が上がる。
同シリーズはバンダイがアニメ制作段階から参加した企画。そこで担当者らがこだわったのは、主人公が変身する際に用いるアイテムを携帯電話にすることだった。従来はステッキやコンパクトなどが一般的だったが、液晶画面付きの携帯電話とすることで、玩具として商品化したときにミニゲームなど遊びの要素を盛り込めると考えた。
また、携帯電話は女児にとって周りの大人たちが使っており身近だが、実際に触れることは禁じられており、女児のもどかしさがあると分析。大人のように自由に使える点を重視した。通話やメールをまねた機能のほかに写真撮影に似せた機能も付加し、本物らしさを追及した。
(略)
とはいえ、女児に気に入ってもらえても、財布のひもを握る母親をつかまないと購入にはつながらない。「自身もこどもの頃に玩具で遊んだ経験があるお母さんは、女児玩具に対しては男児玩具以上に厳しい目を持っている」
このため、同社は母親を巻き込んだ販促策を展開。プリキュアの格好をした自慢の娘を携帯電話で撮影して送ってもらう「なりきりショットコンテスト」を開催し、保護者の「娘自慢」をくすぐった。その結果、予定を3割も上回る7千件超の応募があった。
うーん、見事に企業戦略に乗せられてしまっているのが
よく分かる記事です。母親の「自慢心」まで操ってしまうのは
なんだか怖いくらいかも。
でも、これって女児向けに限らず、
いわゆる「大きなお友達」向けの商品でも同じ話ですね。
アニメDVDの初回限定版とか、関連グッズとか。
まるで「大きなお友達」のコレクション志向を操られているような。
いつの間にか企業戦略に乗せられている、といった
ちょっと興ざめしてしまう内容の記事でした。