日本経済新聞の広告に漫画原作者のキバヤシさん登場
2/18の日本経済新聞朝刊に折り込まれていた、
別刷りの広告特集「日経キャリアデザイン」というものに
目を通していたら、「プロフェッショナルの掟」と題した、
ページに漫画原作者で作家の、「MMRのキバヤシ」こと
樹林 伸氏へのインタビュー記事がありました。
プロフェッショナルの掟
樹林 伸(漫画原作者・作家)
人と出会える機会は逃さない
新しいことを始めるタイミングって、ありますよね。学生のころは、向こうから節目がやってくる。ところが、社会に出ると、節目は自分でつくるしかない。だから最近、思い切って漫画原作の仕事を減らし、「いつかやりたい」と思っていた小説に挑戦しています。最新作は、息子を事故で失った男がデイ・トレードにのめり込んでいく『ビット・トレーダー』。デイ・トレードは誰もが知っている事柄にもかかわらず、小説にはなっていないトピック。そこで、誰も読んだことのないクライマックスがある小説を書きたい、と思いました。
もともと漫画誌の編集者としてこの世界に入り、後に原作者として独立しました。漫画は、ベタベタのエンターテインメント。人気が出なければすぐに打ち切りなので、毎回カタルシスが得られるネタが入っていなくてはならない。「分からない読者は相手にしなくていい」という態度では絶対に続かないものです。
だから、この雑誌ではどんなストーリーが読者に求められているかを徹底的に考え、リサーチします。そして、人と出会える機会は逃さない。例えば、以前「卒論のために会いたい」という学生に会ったら、後にその学生をツテに政治家秘書との付き合いができ、『クニミツの政』のヒントをもらったこともあります。「人は人と出会うことでしか成長していけない」ということは、作品を通じて読者に伝えたいメッセージでもあり、私自身が仕事の中で実感してきたことでもあります。
編集者時代、初めて自分で起こした漫画が3話で打ち切り決定になったことがありました。それでもあきらめず、決まっていたストーリーをすべてボツにして、漫画家と練り直したら、だんだんアンケートの順位が上がり、最終回ではトップをとれた。当時の編集長とは仕事でいつもぶつかりあっていましたが、それ以降、信頼してもらえるようになったあのとき、最後まであきらめなかったから、今の自分があるんだ、と思います。
「人は人と出会うことでしか成長していけない」という言葉には
樹林氏の人生経験の重みを感じられる一言ですね。
ところで、後段の
「初めて自分で起こした漫画」
「3話で打ち切り決定」
「最終回ではトップをとれた」
というのは、一体どの作品のことでしょうか。
あと、wikipediaでの説明では
亜樹 直(あぎ ただし、1962年 - )は漫画原作者、小説家、脚本家。本名は樹林 伸(きばやし しん)。
樹林伸 - Wikipedia
(中略)
ペンネームには以下のものがあるが、インタビューなどに答える場合は「亜樹 直」を使う。
(以下略)
とありましたが、このインタビューは何故か
「樹林 伸」名義での取材応対ですね。
ほかに気になった部分では
この雑誌ではどんなストーリーが読者に求められているかを徹底的に考え、リサーチします。
この雑誌=週刊少年マガジンですね。
メジャー週刊誌での連載には、
徹底的なリサーチがやはり重要なようですね。
もう一つ。
「分からない読者は相手にしなくていい」という態度では絶対に続かないものです。
これって『さよなら絶望先生』も該当してるんですが…。
『絶望先生』も過度にマニアックなネタに走りすぎると、
その先が危ぶまれるのでしょうか。