涼宮ハルヒの憂鬱「ライブアライブ」のあるシーンについての考察
ハルヒのライブでの熱唱のシーン、
バリバリ動いていて、カッコイイ仕上がりになっていましたね。
あと、文化祭の至るところにネタが仕込まれていて、
背景や周囲の一見モブキャラと見えるキャラたちにも
注意を払っておくと、一層楽しめますね。
さて、ここでは、それとは別のシーンについての考察をしてみようと思います。
そのシーンは文化祭を終え、ハルヒがどこかへ行ってしまった昼休みに
なんとなく校内を散歩するキョンについてです。
キョンは昼飯の弁当を勢いよく食べた後、
校内をブラブラと歩いていて、そのうち何時の間にか
外の樹木の下で寝そべるハルヒの元へ辿り付きます。
さて、キョンはいつ、ハルヒがここにいると気付いたのでしょうか?
描かれていたシーンから推察すると、キョンは教室を出た後、
廊下から階段を下の階へと下りていき、その後
外の見える窓がある廊下を歩いた後、1階へと降り、
木の下にいるハルヒの元へと歩いていきました。
ここで、キョンが廊下を歩いていたシーンをよく見てみると
窓ガラスに外の景色が映りこんでいるように描写されています。
歩き始めにはキョンの背中寄りに校舎が映り込んでいます。
そして、廊下を歩いていくと、前の方から別の校舎も映り込んでいます。
このことから、キョンが歩いていたのは校舎と校舎をつなぐ
渡り廊下ではないかと推察することができます。
映り込んでいるのが2階までのようですので、
この渡り廊下も2階ではないかと考えられます。
次にハルヒがいた場所ですが、周囲の背景から判断すると
校舎に囲まれた場所にある樹木の下で寝そべっていたようです。
つまり、中庭です。
さて、このシーンの背景にも見えるように、この中庭は
2つの校舎とその校舎同士をつなぐ渡り廊下で囲まれているようです。
ここで、ひとつの仮説を立てることができます。
キョンは2階の渡り廊下を歩いている最中、中庭の木の下にいる
ハルヒに気付いたのではないか、と。
ここで、もう一度キョンが渡り廊下を歩くシーンを見てみましょう。
キョンの横にある窓ガラスに映りこんでいる景色は
前述したようにおそらく画面手前側にある中庭の景色です。
画面上では映り込みがオン/オフしていたり、
映り込み自体が薄く描かれていて、非常に見づらいのですが、
なにやら外にある樹木か植え込みのようなものが
キョンの肩越しに映り込んでいるようです。
この渡り廊下からキョンは、ハルヒが中庭で寝そべって
考え事をしている様子を目にしていたのではないでしょうか。
そして、その様子に気付いたからこそ
キョンは寝そべるハルヒの元へと足を運んだのではないか、と。
以上が私が考えた一つの仮説です。
これの是非は兎も角として、個人的には、
画面手前側にある外の景色をここまで丁寧に描写している
京アニスタッフにまた一つ脱帽してしまいました。