読売(汗)記者によるコラム「おたくと文学」掲載中
読売新聞のオタク記者といえば(福)記者が有名ですが、
その(福)記者の兄貴分ともいうべき、もう一人のオタク記者
(汗)記者が、今週月曜から文化面で「おたくと文学」という
連載コラムを担当しています。
主題はタイトルどおり、文学作品の中で描かれている、
おたく像についてなんですが、本題に入る前の枕の部分に
(汗)記者の自身のオタクならではの強い思いが
込められているように感じられます。
女性の視点から文学史を読み直す試みが近年盛んだ。ならば「おたくは小説でどう描かれたか」を、おたくの視点から検証することも有益であろう。誰か有益といってほしい。
(第1回=6/12掲載)
最近だいぶマシになったとはいえ、やはりおたくの一般的イメージは、根暗、不潔、社交下手、独善的、知識偏向……といったものだろう。「おたく」という言葉がマスコミで決定的に広まったのは、88〜89年の「宮崎事件」以後。大方の小説で、おたくが「思考が読めない気持ち悪いヤツ」として描かれていても、仕方のない状況ではあった。
(第2回=6/13掲載)
とても小さい記事ですが、これは大いに意義のある記事だと思います。
兎角、マスコミがおたくを取り上げる場合には、
流行に乗って以上に持ち上げていたり*1、
逆に、犯罪とオタクとの関係性を短絡的に論じたりするのが常ですが、
このような視点で社会の中のおたく像を論じるというのは、
大手メディアに所属するオタク記者ならではの斬り口だと思いますので、
こういった記事をもっと2書いて頂きたいものです。
さて、その記事の中でこれまでに取り上げたのは
(6/12)
- http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433402887X/yuyu-22/ref=nosim:TITLE=「新宿鮫」(大沢在昌、1990年)
……警察おたくの「エド」(6/13)
です。
明日以降、どんな斬り口でどんな作品のどんなキャラを取りあげるのか
小さい記事ではありますが楽しみです。
*1:そして後でおもいっきり突き落とす訳ですが