[ 悠 々 日 記 ]/ YUYUKOALAのブログ

コアラのように悠々と日々暮らしたいと考えている、とある人の日記です

国勢調査は果たして信用できるものなのか

5年に一度の大変面倒な調査の年ということで
先日、調査員が調査票の回収に来たので応じた。
が、正直なところ、もっと適当に書いても良かったのかもしれないな、
という思いもしている。
 
しかし、個人情報保護法が今年4月に施行されたこともあり、
国勢調査に応じない人も少なからずいるらしい。
 
NHK受信料の集金が難航する昨今、国勢調査が上手くいくはずがない
 
公式サイトの説明によると、この調査における調査事項は

【世帯員一人ひとりについて】
氏名、男女の別、出生の年月、世帯主との続柄、配偶の関係、国籍、1週間に仕事をしたか、1週間に仕事をした時間、勤めか自営かの別、従業地又は通学地、勤め先などの名称及び事業の内容(産業)、本人の仕事の内容(職業)
 計12項目
 
【世帯について】
世帯の種類、世帯員の数、住居の種類、住宅の建て方、住宅の床面積
 計5項目
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/kouhou/str/index.htm:TITLE

ということらしい。
この中で、やはり一番問題なのは「氏名」の記入だろう。
たしかに今までの調査において必ず対象となっている事項ではある。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/kouhou/zuhyou/hensen.xls:TITLE=(参照:xlsファイル)
氏名の記入にも一応の理由はある。

調査事項が、だれについて記入されたものなのかを確認し、調査漏れや重複調査を防ぐために必要です。
・記入漏れがあった場合の確認・照会に必要です(確認・照会のみに使用)。
・氏名は、このように、正確な調査を実施するためのものであって、集計の対象ではありません。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/kouhou/str/s03.htm:TITLE

しかしながら、氏名は国勢調査における集計の対象ではない。
 
たしかに、国勢調査はあくまでも統計調査なのだから、
回答者と回答内容を直結させる必要性は低いはず。
また、回答内容におかしいと思われる点があった全ての回答に対し、
再度の問合せをするとは到底思えない。
個人情報保護の理念からも氏名記入の不安を否定できない。
次回調査からは氏名を記入するのは止めてもよいのではないだろうか。
併せて、連絡先と称して電話番号を記入させるのも同様だ。
 
私なりの改善策を連ねてみる。

  • 世帯ごとに1枚ではなく、一人1枚渡すことにより、回収枚数の総数で人口の把握が出来るようにする。
  • 氏名記入欄を廃止すると共に、調査票1枚ごとに「通し番号」を付す。これによって、回答内容と回答者を直結されることを防ぐ。
  • 万が一、異常な回答があればその「通し番号」のデータを排除した上で、集計を行なう。排除された番号は公表する。
  • 希望する回答者は「回答の控え」を保管して貰い、排除された番号と「控え」の「通し番号」とを突合する。

次回調査がより円滑に行くよう生暖かい目で見守りたいものだ。
 
ちなみに、このポスターのデザインは秀逸だと思った。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/img/ikebisu.jpg
様々な氏名の印影の集合で作られた日の丸。