[ 悠 々 日 記 ]/ YUYUKOALAのブログ

コアラのように悠々と日々暮らしたいと考えている、とある人の日記です

こっそり点検していた?-不具合発表前のメーカーの動き-

今月上旬、突如電器店から連絡があった。珍しいことだ。
なんでも、メーカーから連絡があり
一度商品の点検をすることになったらしい。
突然の連絡に戸惑いながら、メーカーのサイトを見ると
実はその商品を含め同種商品は生産中止、
そして事業自体から撤退することが判った。


ナショナル石油暖房機「ご愛顧御礼キャンペーン」のご案内
 
日頃は、弊社製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。
 
さて、弊社では、2005年3月末日をもって石油機器製品の生産を完了いたします。
つきましては弊社の石油暖房機を、ご愛顧・ご愛用いただいておりますお客様に「ご愛
顧御礼キャンペーン」を実施させていただくことにいたしました。
ご使用のお客様に、今後とも安心・快適にご使用いただくために、点検活動を実施いたし
ます。
 
平成17年2月10日
松下電器産業株式会社
 
キャンペーン内容
設置状況、燃焼状態の確認など
 
※ご注意:修理や部品交換が必要な場合は、有料となります。
(抜粋)
http://national.jp/product/air/ke_heater/info/index.html

連絡をしてきた電器店は、
この「キャンペーン」について一切説明などはなく
(あえてこちらから尋ねることもなかったが)
あくまでも定期点検の一環という趣旨のようだった。
我が家ではこの「点検」を、
撤退後もメーカーサポートをしていきますよ、
という顧客寄りの姿勢を見せるためだと考えていた。
 
しかし、実は目的はそれだけではなかったようだ。
1%ほど抱いていた疑念が現実のものとなった。
 
以下の記事を読むと、このサポートもどきは
不具合を公表して顧客にバレる前に
過去の商品の総点検を「スムーズに」実施するための
の隠れ蓑だったとしか思えない。
不具合公表後の点検では、現場の販売店
顧客のクレームの矢面に立たされてしまうからだ。
 
しかし、販売店の立場を優先することで
顧客に必要な情報を数カ月間も与えず、
使用頻度の高い寒い季節を過ぎてから
(場合によっては顧客の費用負担もありうる手法で)
こっそり事を済まそうとしたメーカーの姿勢は
厳しく問われるべきだ。
 


産業/松下電器製石油温風機でCO中毒 3件報告
FujiSankei Business i. 2005/4/21
 
松下電器産業は20日、同社製の石油温風機、石油ヒーターで、今年1月に福島県で一酸
化炭素(CO)中毒に陥り、小学6年生の男児(12)が1人死亡したと発表した。事故
は福島の死亡事故以外にも2月に長野県茅野市、4月に長野市でも起き、合計3件、死亡
者を除き6人がCO中毒になった。
 
同社は同様の欠陥があるとみられる製品と、同じ構造の機種を加え、
無料で点検、部品を交換する。
同社は2月に石油暖房機事業からの撤退を決め、3月にすべての生産を中止していた。
 
記者会見で林義孝常務は「このような事態に至ったことに深くおわびを申し上げます。大
変、大きな責任を感じている」と謝罪した。だが、同社は死亡事故発生後の1月9、10
日ごろにホースに亀裂が生じたことを把握しており、その後、同じ原因とみられる事故が
続けて起きただけに、事故への対応の遅さなどが問題となりそうだ。
(抜粋)
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/art-20050420221153-LRWSABEQHU.nwc

 
で、これが昨日付で出したお知らせ。


謹告
FF式石油温風機及び石油フラットラジアントヒーターをご愛用の皆様へ お知らせとお願い
 
さて、弊社製FF式石油温風機におきまして、室外に排出される排気ガスが室内に漏れ出した事故が発生しました。
 
弊社としましては、再発を防ぐため、下記製品(1985年から1992年製)を対象にして無料で部品交換等の処置を行うことにいたしました。
 
ご愛用の皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 
平成17年4月20日 松下電器産業株式会社
(抜粋)
https://sec.panasonic.co.jp/appliance/info/heating/index.htm