[ 悠 々 日 記 ]/ YUYUKOALAのブログ

コアラのように悠々と日々暮らしたいと考えている、とある人の日記です

日経MJに掲載された浅野いにおのインタビュー

5日付「日経MJ」の消費行動についての特集記事の中で、
漫画家の浅野いにお先生に「20代の消費と価値観」について尋ねたインタビュー記事です。
 

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 僕の作品の読者の中心は、高校生や大学生です。今の大学生は何が楽しくて生きて、いるのか気になっていたので聞いてみたら、通っている美容院の人に感謝の手紙を送ったら喜ばれて幸せを感じたという答えが返ってきた。すごくささやかな幸せで生きていけるんだなと驚きました。


 今の10〜20代はすごく正しくていい人が多い印象があります。人を出し抜いてやろうとか"黒い"部分が極端に少ないのか。KYって思われたくない気持ちが強いのか、10人くらい集まったらそれぞれの役割を察知して演じる能力にたけていると思う。僕自身も実生活ではすごく気を使う人間なので、そうかもしれません。


 恋愛だけは当てはまりませんが、「草食系男子」を自認しています。車は必要ないし、お酒も飲まない。買い物についても、物を買ってもすぐにゴミになると気づいて、お金を使わなくなりました。最近買ったのは、コンビニの300円の靴下。すごく安上がりな人間です。利用価値があるかどうかを購入の判断材料にしています。大学時代からつるんでいる周りの友達を見ていても、そんなにお金を使わないですね。


 買うのが面倒というよりも、捨てるのが面倒なのかもしれません。実は仕事場の本棚にある本は、学生時代に買い集めた物のまま5〜6年くらい変わっていません。本棚のスペースがなくなったので、よほど興味がある本でないと買わなくなりました。ただ、使うときは使います。最近仕事場のパソコンを全部買い替えました。


 どちらかというとリアルなお店での買い物にこだわっています。インターネットに対して抵抗が少しあって、3〜4年前まで接続していなかったくらい。2010年に映画化された,「ソラニン」はネットがない環境で描いていました。確かに価格比較サイトとかを見れば最安値で買えるかもしれな'い。でも、ネットで買ったらそれに付随してこんな物もありますよと次から次に紹介される。便利ですが、お節介だとも感じます。それでは最終的にみんな同じ物を買うことになってしまう。


 店員がどういう人で、どんなやりとりがあったかだとかで買うか買わないかを決めています。買い物ってそういうものだと思っています。その点では時代に順応しきれていないのかもしれませんね。

 
浅野いにおさんのインタビューを読むのは個人的に初めてだったので、取り上げてみました。
ちなみに「おやすみプンプン」の発行部数は1〜7巻で累計150万部を突破しているそうです。