[ 悠 々 日 記 ]/ YUYUKOALAのブログ

コアラのように悠々と日々暮らしたいと考えている、とある人の日記です

アニメーターの窮状を報じる記事や投書が朝日新聞で掲載

5月30日の朝日新聞にこんな記事がありました。
 
http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY200905300101.html:TITLE=20代アニメーター、平均年収は110万円 協会調査

 

アニメーターや演出家らでつくる日本アニメーター・演出協会(JAniCA)がアニメーターの生活実態をめぐり、国内初の大規模な調査をした。かねて問題視されてきた厳しい労働実態を数字で突きつける結果となった。

平均年収(アニメ以外の収入含む)は、動画を主な仕事とする人が約105万円、原画は約232万円、演出は約333万円、監督は495万円だった。年代別では20代が平均約110万円、30代でも約213万円、40〜60代で400万円台となる。概算の時給は動画298円、原画689円、監督1412円。

「生活に不満」と全体の62%が回答。勤労理由の最多回答は「絵を描く仕事が好き」、2位は「お金を得る」、3位「この仕事が楽しい」、4位「生きがいの一つ」。個々人のやる気に依存する現状がうかがえる。

 
これに先立ち、4月下旬にはアニメファンやアニメーターからの窮状を訴える投書が掲載されていました。
 
:W150 :W250
 
4月19日「アニメの殿堂より業界助けて」

アニメのヒット作はいまだにほんの一握りで、大半が赤字です。制作費は安く、そのしわ寄せが制作会社の下請けいじめやアニメーターの低い人件費にはね返っています。

 
4月24日「アニメ製作現場は過酷です」

アニメーターは「ワーキングプア」です。才能があり技術やセンスがあっても、単価が非常に安いので長時間労働をしても収入が少ないのです。
 
見る人に夢を与えるアニメを作っているアニメーターが、夢も希望も持てないのです。
 
私も去年から今年にかけて、テレビ局の制作費切りつめなどで取引先が2社、倒産し、予定していた入金がありません。やめていった仲間の就職先も心配です。

 
>概算の時給は動画298円、原画689円、監督1412円。
 
記事には書かれていませんが、実際には
韓国や中国へ仕事が流出されることにより
日本のアニメーターもまた価格競争の波に飲みこまれ
収入が上がらないといった影響もあるのでしょうね。
 

通称「アニメの殿堂」とも呼ばれる新施設の建造問題も絡み、
報道の展開次第では、硬直化した業界の現状が広く知られ、
風穴を開けることができるかもしれません。
朝日新聞に限らずほかの報道機関でも是非、問題を提起して欲しいものです。