月刊誌「創」最新号はマンガ特集&表紙は「デトロイト・メタル・シティ」
7日発売の月刊誌「創」は“マンガはどこへ行く”と題した
マンガを特集した号でした。
そして、表紙には「デトロイト・メタル・シティ」の
クラウザーさんが登場していました。
特集【マンガはどこへ行く】
◎<総論>
既にマンガは紙媒体の枠を超えた!?
マンガはどこまで「進化」するのか
『アフタヌーン』吉田昌平編集長インタビュー
◎全作品のカラー化など各社の取り組みは...
急成長!デジタルコミックの行方
◎定着した深夜枠をめぐる各局の攻防は...
世界に誇るTVアニメの現状と課題
◎「まさかの実写映画化」を原作者に訊く
『デトロイト・メタル・シティ』の起点 若杉公徳
◎「怪作」マンガ作者ロングインタビュー
『鈴木先生』と「文芸漫画」の看板 武富健治
◎大物マンガ家が実名で登場する異色マンガの作者が語る
『アオイホノオ』が描いた80年代 島本和彦
内容は「DMC」の若杉公徳先生や
「アオイホノオ」連載中の島本和彦先生への
インタビューなど、かなり濃い内容です。
その島本先生はインタビューの中で
マンガやアニメの現状について
このように語っています。
──今のマンガやアニメの状況をどうご覧になっていますか。
今は面白い作品も色々出てきていますが、どこか商売が先にあるような感じがしますね。昔は絵は下手なんだけれど、情熱や勢いでこれはと思わせるような作品がありました。絵が下手だけれど、溢れるエネルギーで時代を切り裂くような作風の作品がありましたよね。
商売抜きでマンガを描くとなると、
同人ということになる、ということなのでしょうか。
島本先生は同人誌についても語っています。
──同人誌は今でも作っているんですか。
ええ。同人誌は描きたいことが書けるというところがいいですね。よくライブに例えるんですけれど、CDを出すときには(略)それを手に取ってくれる人の間口を広げるためにあれこれ考えなければいけないけれど、同人誌はライブと一緒で、僕の描いたものを好きな人が来てくれるわけだから、いろいろ気を遣わず好きなことを描いて、それを面白がってくれればいい。僕の描いているものを好きだという人だけのために描けばいいという感じがあるから楽しいですね。だからいまだにコミケには毎回参加しています。
商業と同人、共に高いクオリティで両立させている
島本和彦先生は偉大だと思います。