[ 悠 々 日 記 ]/ YUYUKOALAのブログ

コアラのように悠々と日々暮らしたいと考えている、とある人の日記です

読売新聞の人物紹介「顔」に直木賞作家・桜庭一樹さん登場

直木賞受賞決定から約1週間経ってしまいましたが、
読売新聞2面に掲載される、人物紹介「顔」に
先日、「私の男」で第138回直木賞を受賞した、
桜庭一樹さんのインタビューが載っていました。

第138回直木賞に決まった桜庭一樹(さくらば かずき)さん 36

 何度も背伸びをし、硬い表情で選考結果を待っていた。受賞を知らせる電話に、「ありがとうございます」と泣き顔に変わる。無理もない。この1年、急速な評価の高まりに戸惑いながら、2度連続の候補での栄冠。お祝いの乾杯で、ようやく笑顔を見せた。
 ◆「大胆さを恐れずいきたい」
 9年前、中高生向けのライトノベルでデビュー。少女性をテーマにしてきたのは、「ストレスや苦しみが増幅される」存在が書きやすかったから。だが、3年前、大人向け小説に進出、出世作の「赤朽葉(あかくちば)家の伝説」で女三代を描くなど、「同世代や年上の人」に目を向け始めた。
 受賞作「私の男」(文芸春秋)は、24歳の女性と養父との禁忌の恋愛を、時間を逆行しながらたどる。暗い色彩やにおいを表現しようとその世界に没入し、連載の執筆のたび4、5キロやせた。「異性の親とは誰でも特別なつながりがある。極端な物語だが、読者にとって、読んだ後に残る傷が忘れられないはず」
 選考会ではタブーを描くことへの議論も起こったが、オホーツクの冷たい海から神話的な世界を紡ぎだす斬新な筆力が、慎重論をねじ伏せた。
 子供時代から文学少女で、今でも毎日1、2冊は本を読む。「書いた分だけ読んで元気になる」。空手初段。きゃしゃな外見に強さを秘める。
 受賞決定後、北方謙三選考委員に「直木賞はお前の将来に大ばくちを打った」と激励された。「自信が出てきた。大胆さを恐れずにいきたい」

 (文化部 佐藤憲一)
(2008年1月22日 読売新聞)


http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20080122ok01.htmウェブ魚拓

うちの近所の書店でも、早速桜庭一樹コーナーが出来ていました。
単行本と併せて、富士見ミステリー文庫の「GOSICK」シリーズも
しっかりと一緒に並べてあったのが、
ライトノベル好きとしてはちょっと嬉しかったりします。