りんたろう監督は最近の2Dアニメに閉塞感を感じているらしい
東京・杉並区の広報誌「広報すぎなみ」で好評連載中の
アニメにまつわるコラム「杉並アニメ物語」。
先日、第30回分が掲載されましたので、
まとめに追加しました。(jpgファイル)
「杉並アニメ物語」(第30回)
(クリックすると大きくなります)
今月も先月、先々月に引き続き
りんたろう監督を取り上げています。
今回は先日明らかになった新作についても
いち早く取り上げていました。
先日報じられた記事、
・http://animeanime.jp/news/archives/2007/05/08_3524.html:TITLE=08年冬 マッドハウス制作大作3D劇場アニメ公開?米誌報道(5/24)
・http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070526-OHT1T00046.htm:TITLE(http://megalodon.jp/?url=http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070526-OHT1T00046.htm&date=20070527020127:TITLE=ウェブ魚拓)
でも触れられている、現在製作中の新作3Dアニメと
現在のアニメが抱えている現状についても
今回のコラムでは語っていました。
今は、ご自身のオリジナルストーリーによる3Dの劇場アニメを準備中だ。
実はりんさんは、最近の2Dアニメに閉塞感を感じておられる。
「全部というわけじゃないけど、表現がどんどんリアルな方向に来ていて、窮屈になってるでしょう?」
「僕は、日本のアニメの技法は、80年代までに完成したと思ってる。その後、絵の技術は格段に進んだけれど、技法として新しいものはほとんど出てこなくて、昔の財産で食べてるような状態です」。
例えば、今は定番になっている、画面に光を合成する「透過光」の技術は、「ムーミン」の時に星の光を表現したくて、りんさんたちが作り出した技法なのだそうだ。
「日本で3Dを作るのに、アメリカのピクサーを追いかけてもダメだと思うんです。(略)ちょっと大げさに言えば、日本人には日本の風土に根ざした、DNAみたいなものがあると思うんです。(略)日本のアニメは、予算と時間のなさを補おうと苦心するうちに、そのDNAを活かした独特の表現をするようになった。今度の3D作品でも、それを活かしたいんですよ」。
りんたろう氏が「ムーミン」を手がけたのは1970年頃だから、
「透過光」技術はその頃からのモノなのですね。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070526-OHT1T00046.htm:TITLE=上の記事によると、
新作「よなよなペンギン」の日本公開は08年12月とのこと。
ストーリーはオリジナルで、「ペンギンは飛べる」と信じる6歳の少女、地下世界に住む少年と目立ちたがりの天使の落ちこぼれ3人組が闇の帝王と対決する姿を描く。
期待したいですね。