ライトノベルの定義とは/読売新聞「ライトノベル進化論」(第3回)より
全3回のうちの第3回が今朝の朝刊に掲載。(→web版)
ちなみに、前回、前々回はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/YUYUKOALA/20061107/Yomiuri_LightNovel:TITLE=第1回(web版)|http://d.hatena.ne.jp/YUYUKOALA/20061114/Yomiuri_LightNovel:TITLE=第2回(web版)
「ライトノベル」という和製英語は、1990年代初め、SFやファンタジー小説ファンが集ったパソコン通信の電子会議室から生まれた。名付け親は、同会議室のシスオペ(管理人)を務めた神北恵太さん(45)。「70年代に創刊されたコバルト文庫やソノラマ文庫の少年少女向け小説について、ひとくくりにできる新しい名前が必要だと考えた」と振り返る。漫画のようにスピーディーな「コミックノベル」、あるいは「ニート(Neat)ノベル」などの案も考えたが、結局「軽やかな=ライト」に落ち着いた。
「ニートノベル」になっていたら・・・と思うとガクブルですね。
(読みが同じなだけで意味はまるで違っていますが)
桜庭一樹や橋本紡(つむぐ)など、ライトノベルと一般文芸を並行的に書く作家が増える一方、ライトノベルって何?という定義はますます難しくなっている。「現代的な口語体で書かれていること」「キャラクターが『立って』いること」「ライトノベルのレーベルから出ていること」――どれも部分的に当たっているが、完全にはしっくり来ない。
確かに内容や作風で定義づけするのは難しいですね。
ちなみに、はてなキーワードでの説明にはこうあります。
どのような小説を「ライトノベル」として定義するかについては様々な意見があり、しばしば議論の対象となる。2ch のライトノベル板では、この定義をめぐって荒れることを防止するため、以下のように定義している。
それも確かに一理ありますが、あまりに漠然としすぎている上に、
他ジャンルとの区別ができていないですね。
ライトノベルをその内容や作風で定義づけしようとすると、
このジャンルの作品に、余計な枠や枷をはめてしまいそうです。
それならば、ライトノベルというジャンルの
成り立ちや経緯を定義づけに使うのもアリだと思うんですけど。
1970年代に創刊されたコバルト文庫やソノラマ文庫などの流れを受け継ぐ、主に少年少女向けに書かれた小説のジャンルの一つ。
色々とご意見あるとは思いますが、例えばこのような感じで。